踵骨・舟状骨・中足骨の骨折

疲労骨折は、全く体に異常がなく、骨も健康な人にごく普通の運動が原因で(急な衝撃などの特別な理由もなく)起きる事がある。

長期にわたって何度も繰り返しおこる荷重が疲労骨折の主な原因である。この骨折は長距離ランナー多量のトレーニングを行うアスリートによくみられる。荷重を急激に上げることが骨折の原因になることもある。アスリートの疲労骨折は主に下肢、特に踵骨・舟状骨・中足骨によくみられ、第2・第3中足骨の骨折は軍隊の歩兵によくみられるため、行進骨折とも呼ばれる。

気になる舟状骨の骨折の増加は、インソールや靴メーカーの様々な回内サポートが原因ではないかと言われている。足首の過回内を内側縦アーチの真下においたインソールでサポートする場合、舟状骨にかかる力が増加する。内側縦アーチは普通の荷重では接地せず、圧力に耐えるようにはできていない。このため、インソールなどを直接内側縦アーチの下において使用すると、大きすぎる荷重がかかる。

インソールの製作にも同じことがいえる。縦アーチを持ち上げるサポートを非荷重の状態で型を取って製作する場合、アーチサポートの凸部分がちょうど舟状骨にあたる位置にくることもあり、余分な力が舟状骨にかかってしまう。踵骨をリフトで矯正をする場合もよく注意をする必要があり、高いリフトは避けるべきであると一般に言われている。つま先の部分は構造的に柔軟なので、過回内の矯正などのために、踵部よりも多少高いリフトを付加することができる。

症状と診断概要
・ 骨折部分に疲労痛
・ 痛みと腫れ
・ 半数近い疲労骨折はレントゲンに写らない。骨折の疑いから2・3週間してからもう一度レントゲン撮影が必要です。この時、よく新しい骨の形成がみられます。
・ 骨折がレントゲン撮影ではっきりしない場合、アイソトープ撮影で確認できることが多い。

一般的な治療
痛む足の荷重を松葉杖の使用などで軽減。荷重のかかる重点を観察し、これに問題がある場合は筋肉のトレーニングか、インソールで矯正する。舟状骨の骨折の場合、新陳代謝を促進するため、手術で骨に薄い穴を開けることも行われているようである。

出典: Urheiluvammat, Ennaltaehk?isy, hoito ja kuntoutus.  Per Renstr?m, Lars Peterson, Juha Koistinen, Malcolm Read, Jukka Mattson, Jari Keuralainen, Olavi Airaksinen, 1998.
 

参考資料 

  左図の様に、Naviculare(舟状骨)と Cuneiforme(楔状骨)の強さは、線で示す方向に強く、それに比べその垂直方向は弱い。
 Finsoleでサポートを行う場合は、決してこの2種の骨の下から支えるのではなく、踵骨の安定度を高めるためのサポートとして踵骨の下にその支持を加える。
 決して、上2種の骨を下から強く支える事は行わない

  1. No comments yet.
(will not be published)